警察の長い事情聴取を終え、俺は今ベッドに横になっている。

「なぜあんなことを・・・」

西岡が残したメモを見ながら口が自然と呟いてしまう。

私はついに『天豊』の秘密に気付いてしまった
この事実を公表すると私の命はもちろん家族にも危害が及ぶかもしれない
それでも私はこの事実を公表しないわけにはいかないのだ
恐らくこの秘密に気付いたのは私が初めてだと思う
いや気付いた人間は殺されたのかもしれない
しかし殺されるとしても私自身もう後悔はしないだろう
もちろんできる事なら殺されないよう祈りたい
だが私が秘密に気付いたことを奴らは気付いているだろう
この文章を読んだ人
一人でも多くの人にこの事実を伝えて欲しい
この事実を公表されることによって社会的地位を失う者もいるだろう
だが自業自得だ
今までこの秘密を知らな


奴は六段と七段の狭間で生きている男だった。

このメモの六段と七段の間

しかし殺されるとしても私自身もう後悔はしないだろう
もちろんできる事なら殺されないよう祈りたい


上は12文字と12文字の間
『自』


下は10文字と10文字の間
『殺』


「つまりあいつは・・・」

「ていうか明日どうしよう・・・」

頬をつたう涙を手で拭った時、もう俺は明日の合コンのことで頭がいっぱいだった。

END


※管理者多忙につきNISHI会長が鳳凰卓復帰と同時に真相を記載できなかったことを謝罪いたします。
 この物語はフィクションです。登場する団体、人物とは一切関係ありません。
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